留学生×大学生 短編4.


柔らかい感触。頬を優しく撫でられて、目が覚めた。

目の前には、裸でこちらに笑顔を向けるカリーム。

「おはようございます、サクラさん。」

俺の額にキスをすると、その熱い胸板に引き寄せる。

「ん、おはよ。」

もぞもぞと動いてカリームの体温を感じ取る。胸の鼓動が、速くなっていく。俺のこのドキドキも伝わっているのかなあ、なんて考えると、少し恥ずかしくなってしまう。

「サクラさんの肌は、すべすべしていて気持ちが良いですね。」

そっと背中に触れるその手は大きくて、ゴツゴツしていて、男らしい。この手で昨夜は随分乱された。それでも、カリームのこの手が、俺は好きだ。

「今日は休みだよね?」

「はい、まだ寝ていて良いですよ。」

俺を抱きしめる腕に力を込めて、脚を絡ませる。

カリームの胸に抱かれて、俺は再びまどろみの中に吸い込まれていった。

 

「愛しています。」

 

遠くでカリームの優しい声が、聞こえた気がした。