短編.4

叔父さんにとって、肉は食料でしかなくて、製品でしかない。だから、俺が嫉妬するのはおかしな事なんだ。

おかしな事なんだけど。

叔父さんの背中を優しくなぞりながら、ふつふつと怒りが湧いてくる。

「叔父さん、今日の肉、そんなに良かったの?」

爪を立ててガリ、と引っ掻くと、叔父さんの綺麗な肌に傷が出来た。少しだけ出てきた血を舐めると、叔父さんはびくりと身体を反らせる。

「な、に、が、」

俺の言っている意味が分からないみたい。そんなの、余計に嫉妬しちゃうなあ。

後ろの穴に挿入したそれで、ぐちゃぐちゃと叔父さんの中をかき混ぜると、声を殺して枕にうずくまる。

「叔父さん、肉を見た途端、勃ってたよ。」

気付かなかった?と問えば、それは、と口籠る。叔父さんの口に指を突っ込んで、喉の奥を犯すと、異物は出なかったものの叔父さんは苦しそうに空嘔吐した。それがまるで俺には喘ぎのように聞こえて、すっごく興奮したんだ。

「や、あ、かはっ、」

「嫌ならちゃんと言って?俺が一番だって。それとも、俺よりも肉の方が良いの?」

指を離すと、叔父さんは涙目で振り返る。ちいさな声で、しどろもどろ話し出した。

「今日の肉は、上物だったから、花と食べた後のセックスは、その、さぞ気持ち良いのだろうなと考えていて。」

その言葉を聞いた途端、俺の股間が一層大きくなった。

「やっ、何で大きくっ!」

「叔父さんがそんな可愛い事言うからじゃん。」

一気に奥まで突くと、叔父さんは唸り声を上げた。

「叔父さん、可愛い。大好き。」

ああ、もう。こんな可愛い叔父さん、絶対誰にも渡さないんだから。